【セッションレポート】センサ(littleBits)・ネット(Raspberry Pi)・クラウド(HANA)でExperience Prototyping #cmdevio2015F

【セッションレポート】センサ(littleBits)・ネット(Raspberry Pi)・クラウド(HANA)でExperience Prototyping #cmdevio2015F

Clock Icon2015.04.01

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こんばんは、城内です。 気合の連続投稿!Developers.IO 2015 Developer Dayのテクニカルディープセッションのセッションレポートです。

セッション情報

  • セッション名:センサ(littleBits)・ネット(Raspberry Pi)・クラウド(HANA)でExperience Prototyping
  • スピーカー:SAPジャパン株式会社 舟木 将彦氏

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スライド

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Design Thinkingとは

シンプルにいえば、Look→Think→Do→Look...のプロセスを回すこと。お客様の要件をそのまま鵜呑みにせず、なぜその要件が挙がったのかを考える。そこから問題の本質を考えて、それを解決するプロトタイプを作成してみる。そして、それをお客様に見せて、さらに考えてみる。といったようなアプローチをとることがDesign Thinkingのようです。

さらに、大切なのは、共感、プロトタイプ、反復の3つ。お客様の気持ちになって共感すること。お客様の目に見える形でプロトタイプを作成すること。作成したものをブラッシュアップしていくこと。これらが大切だということでした。

実際にその場で話に挙がったお題は、「将来、介護されるなら誰に介護されたいか?」でした。三択で、1は日本人。2は外国人(日本語可)。3はロボット。私は日本人が安心だなと思ったのですが、参加者の中では、意外にロボットがいいという人もいらっしゃいました。理由は、「知らない人の方がいい」ということでしたが、はぁー確かにと。こういったことも、実際にプロトタイピングしてみないと分からないことがあるということでした。

littleBitsとは

クラウド視点でのlittleBitsのシンプルな構成例は、電源、センサ、Wifi(クラウドへのコネクタ)、出力の4つだそうです。ただし、回路としては2つあって、センサからの入力データがWifiからクラウドに流れるのが1つ。2つ目は、クラウド側からPushを送って出力を動作させるということらしいです。

ちなみに、Wifiからのデータは、littleBits社のクラウドサービスを経由してHCP上のエントリポイントに繋がっているそうです。

Digital Marketing/IoTとは

Digital Marketing/IoTとはセンサってこと?

littleBitsではたくさんのセンサがあります。その中から、「曲がるセンサ」を使って花粉症のトレンドを知りたいと考えたとき、案の1つとして、「曲がるセンサ」をティッシュケースにつけて、ティッシュが使用される頻度のデータからトレンドを知るという使い方が考えられます。これはYesですね。

Digital Marketing/IoTとはPushってこと?

Pushで情報が飛んでくることをイメージした場合、よくありがちな感想はメールがバンバン飛んできて「うざい」こと。悪いイメージが先行するけれど、それもプロトタイプを作ってみれば新たにわかることもあるそうです。また、Pushというキーワードからすぐにスマホを連想する場合が多いが、実はセンサが物に付いているように、アウトプットも物に付くとよいそうです(例:雨を知らせて光る傘)。

Digital Marketing/IoTとはクラウドのこと?

クラウド自体ではNoだけれど、価値提案の中でクラウドが使われるという部分はYesといってよいとのこと。

littleBits+HCPでプロトタイピング

littleBitsのいいところ

簡単に組み立てられて、組み替えも簡単。気軽に始められて、修正もしやすいところがいいところだそうです。また、スタンドアロンからクラウド連携への拡張が連続的で、状況にあわせて組み替えるだけで、スタンドアロンにもクラウド連携にもなる点もいいところだと。

HCPのいいところ

クラウドにAPサーバとDBサーバがあり、さらに、テキストサービス、統計解析のエンジンもある。特にAPサーバがあるということは、他との連携が容易にできるということ。また、開発もAPサーバでJavaでもいいし、DBサーバでSQLでもいいといった自由度がある。さらには、SAP UI5(HTMLのコンポーネント)を使ったWeb、モバイルアプローチも容易にできるといった点がいいところだそうです。

Lo-Fiなプロトタイピングがクイックにできる

分かりやすい例が指名手配の犯人の似顔絵で、似顔絵を描くのに時間がかかっていては意味がない。クイックさとLo-Fiさが重要だと。これをエンジニアリングに置きかえると、正確さも重要だけれど、荒くてもクイックにプロトタイプを見せることも効果があるということだそうです。

まとめ

  • Design Thinkingでは、お客様への共感と目に見えるプロトタイピングが重要!
  • とにかく、クイックにプロトタイプを作って、そこから修正していけばいい!
  • それには、littleBits+HCPがもってこい!

Raspberry Piについては、5/20(水)に開催予定の「SAP Tech JAM」というイベントでお話が聞けるそうです(笑)

Q&A

  • 質問:HCPとは何ですか?
  • 回答:HANA Cloud Platformの略称です。

感想

とにかくスピーカーの舟木氏の勢いがすごいセッションでした!IoTに疎い私でも、littelBitsという目に見えるツールを使えば、すぐに体験できるし、理解もしやすかったです。ちょっと観点のズレた感想ですが、HCPのようなクラウドサービスが出現して、littleBitsみたいなセンサーも出現して、世界はどんどんオブジェクト化されて、それほど専門性を持たずに、組み合わせるだけで簡単にシステムが作れちゃう時代になっていくんですね。

※セッション終了後の様子(littleBitsと舟木氏の勢いが相まって、セッション終了後も参加者たちの会話が止まりませんでした)

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